主人公はバットエンドしか書けない小説家で、スランプの最中に双六ゲームに強制参加させられます。能力はバットエンドを見つけることであり、相手に対して最悪の結果を招く誘導を行うことができます。非常にセコい能力で伊坂幸太郎っぽい設定です。

伊坂幸太郎の世界感

本漫画を書いている「大須賀 めぐみ」は、過去に伊坂幸太郎原作の「魔王」と「Waltz」の漫画を書いています。どちらも伊坂幸太郎の世界感を瑞々(みずみず)しく描いている作品で、独特な感性を持つ偏執的な登場人物が活躍します。

絵が綺麗なのでそれも楽しめます。こちら主人公とヒロインです。

VANILLA FICTIONも、伊坂幸太郎が原作のような漫画に見えますが、「大須賀 めぐみ」オリジナルのようです。でも伊坂幸太郎の小説を漫画にしたようにしか見えません。つまり楽しめるということです。伊坂幸太郎が好きな人ならハマるでしょう。

私も伊坂幸太郎が好きでVANILLA FICTIONの1巻を読んだら、次巻が気になり購入してしまいました。悔しいです。

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世界の破滅を防ぐ双六ゲーム(強制参加)

テーマは、クリアしないと世界が滅ぶ双六ゲームです。参加チームは複数います。それぞれゴールの条件が異なります。ゴールした参加者しか生き残れません。

主人公のゴールの条件とは「羽白島の北端の岬でエリ(ヒロイン)とクッキーを食べること」です。そうすることでバタフライエフェクトごとくカオス理論的に連鎖して、数年後の世界の破滅を防ぐことができます。

クッキーを一緒に食べることで世界が救われるという設定は、まさに伊坂幸太郎の世界ですね。

ゲームの進行役は不死だけどゲームが終わると消えちゃう

参加者には、それぞれゲームの進行役として不死者がついてきます。不死だけど大きな怪我をすると、しばらく死にます。彼らはゲームルールや人類の知識は知らせれているものの、突然ゲームに参加させられた形です。ゲームの終わりとともに消える運命であることも知っています。

そのため不死者達は、どのように生きるのか悩み、それぞれの人生を双六ゲームの中で見出そうとします。人間味溢れる神の使いなのです。

ちなみに金髪の彼が主人公側の神の使いで、名前は「太宰」です。基本的にやる気が無い性格。

主要な登場人物すべて魅力的です。強敵がまた良い味でしてそれは、少しネタバレにもなるので、物語を見て登場人物を楽しんでください。またWikiにありますが、VANILLA FICTIONの意味の引用です。
テーマは「擬似家族」で、単行本1巻の作者コメントで「ちょっと血がいっぱい出たりしちゃってますが、この漫画は子育て漫画」と語っている。「VANILLA FICTION」とは英語の俗語で、「つまらない、ありきたりな作り話」という意味。

家族愛についての物語

この漫画の本質は家族愛についての物語です。ゴールした参加者しか生き残れないゲームで、家族を失わないために、戦う物語でもあります。

「VANILLA FICTION」のタイトルのように、すべてありきたりなハッピーエンドになって欲しいですねぇ。登場人物が好きになるので、ハッピーエンドに期待したい作品です。結果はいかに。。。。



「魔王」と「Waltz」なども、読んだことがなければ、そちらもお薦めですよ。

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